top of page

​マウスピース(口腔内装置)

歯ぎしりをしている方は、多いです。

よく以下の様なやりとりがあります。

 歯科医師「歯ぎしりをされてみえますね。」

 患者さん「いやしてないと思います。パートナーからは口を開いて眠っていると言われますし・・・」

 歯科医師「お気持ちはよくわかりますが、口に中を診ると歯ぎしりをしている事が現れています。」

毎晩しているわけではないですし、一晩中しているわけではありません。

​歯ぎしりをしている日と、歯ぎしりをしている時間帯があるのです。

 

歯科医師は口腔内を診ただけで、その方過去において歯ぎしりをしていたかどうか容易に判断できます。

https://www.floral-dental-kuwana.com/知覚過敏

ここに記載されている「力がかかり過ぎている方のお口の中の状態」は「歯ぎしりをしている方の状態」

とほぼ同義です。特に「顎をずらしたところで上下の歯がぴったり合うところがある」のであれば

100%歯ぎしりをしていた事がある方です。

​歯ぎしりをしていると、

歯根破折や歯周病(垂直性骨吸収)を生じ、歯を失う原因となり得ます。

当院では、定期的な歯のクリーニングに通院されている方が多いため、

細菌を原因とした歯周病や虫歯で歯を失う方はかなり減少しました。

一方で、そうしているにもかかわらず、抜歯になる方がおみえになります。

その方の多くは、歯に力がかかり過ぎる事で歯根破折になっている方です。

現時点で有効な対処方法は、口腔内装置(マイスピース)を作成し、毎晩装着して頂く事です。

費用は、3割負担の方で3000円程度です。

不眠傾向にある方の場合、利用頂くのが難しい事も良くあります。

その場合には、不眠が改善するまでは、作成を見送る事が大半です。

装置がどれくらい使用できるかですが、過去には数ヶ月で破損した方もおみえになりますが、

通常は1年以上は持ちます。噛む力の強さ次第で使える期間が異なります。

スクリーンショット 2022-05-16 13.49.56.png

スクリーンショット 2022-05-16 13.51.20.png
2005年
2018年
​  歯を失う原因
(公益財団法人8020財団調べ)

定期的な歯のクリーニングを受ける方が全国的に増えていますので、

虫歯や歯周病で抜歯になる方は減少傾向にあります。

フローラル歯科では、この傾向が顕著にみられます。

​印象としては、抜歯の原因は、歯根破折:歯周病:虫歯=1:1:1程度です。

定期的な歯のクリーニングに通っている方に限れば、

歯根破折が抜歯の原因第一位になっているものと思われます。

昔は、歯磨きすらしていない方が多数おみえになりましたが、現在では少数です。

歯磨きをしても歯を失う方がいるので、歯の定期的な歯のクリーニングが推奨され、

当院では多くの方がその為に通院されています。

しかし、それでも歯を失う方がおみえになります。

そこには歯に強い力がかかり過ぎている事が関与しています。

これから、10年程度は過度の咬合力から歯を守る事に注力すべき時期だと考えています。

​それをしても歯を失うことはゼロにはならないですが、抜歯リスクは下げられます。

 8020運動(80歳で20本以上の歯を残そう運動)の成果で、35年間で達成者数は5倍程になりました。高齢者になったら総入れ歯になるのが当然というのは、昭和の常識です。しかし、何もしなければ、現代でもそうなり得ます。今後、定期的な歯のクリーニングに加えて、咬合力のコントロールをする事で、8020達成者が70%を超えるようにする事は

充分に可能だと考えます。

 戦後は、栄養失調で体調を壊す方が沢山お見えになったそうです。

​現代人は、栄養過多で体調を壊す方が多い時代です。時代時代で取り組むべき事が変わります。令和時代に必要な歯科医療を受けて頂ければと思います。

スクリーンショット 2022-05-16 14.17.33.png
見出し h6
スクリーンショット 2022-05-16 16.19.53.png
スクリーンショット 2022-05-16 16.19.38.png
bottom of page